2017
5/24
【無痛注射】痛みの少ない歯科治療のために
痛みに対する恐怖
みなさんは、歯科医院の治療に不安や恐怖を感じたことはありませんか?『歯が調子悪いんだけど、怖いから歯医者さんに行きたくないな….』と、二の足を踏んでいる方はいらっしゃらないでしょうか?
実は、最近の歯科治療は、本当に痛みに配慮され、痛みが極力少なくなるように技術革新しています。みなさんが想像する麻酔の注射も、針をさす段階から痛みに配慮されており、本当に痛くない麻酔注射になっています。
よって、過度に歯科医院への恐怖を感じず、気軽にご相談に来ていただければと思います。
それでは、歯科治療の中でも憂鬱な麻酔薬の注射についてご説明いたします。
歯科治療の中で最もストレスを感じるものとして注射があると思います。
そもそも、痛みをなくすために行う麻酔なのに、注射そのものが怖くて歯科医院を敬遠されている方も多いのではないでしょうか?
特に、問診票に「できるだけ痛くない治療を希望」と記入される患者さんも多くいらっしゃいます。それだけ、痛みに対する不安や恐怖は、多くの方々の課題なのだと理解しています。
普段から、歯科治療に慣れてしまっている私達歯科治療に携わる医療従事者は、ついつい、この恐怖や心配事に慣れてしまいます。なので、できるだけ患者さんの悩みや不安を軽視することなく、丁寧に、かつきめ細やかに対応していくべきだと考えています。
歯科の麻酔の種類
歯科治療における麻酔は、主に3つに分けられます。
まずは、表面麻酔。
表面麻酔とは、歯茎の表面に薬剤を塗り、麻酔針を刺すときの痛さを軽減させる麻酔薬です。
もう一つは、浸潤(しんじゅん)麻酔
これが、皆様には一般的に知られている歯科の麻酔法で、細い針を使って、歯茎に直接麻酔薬を注入していく方法です。
あとは、伝達麻酔。
これは、例えば、麻酔薬が効きにくい下顎の奥歯などに使用される麻酔です。親知らずの抜歯などに使われたりします。
歯科医院における局所麻酔は、これら3つに分類されます。まずは、こちらをご理解いただければと思います。
そして、歯科用の麻酔の効果の持続についてご説明いたします。
だいたい、大人では浸潤麻酔は、1~3時間程効果が持続します。そして、伝達麻酔は、3~6時間程です。多くの歯科治療に用いられる浸潤麻酔は1〜3時間も持続しますので、この間はお食事などは上手くとれません。
麻酔を必要とする歯科治療を受ける際には、すぐ食事が摂れない事を前提にご来院いただくと安心です。
無痛注射とは
その中でも、上記の、表面麻酔と浸潤麻酔について説明いたします。
現在、当院では『無痛注射法』を導入しています。
『無痛注射』とは、注射をできるだけ痛くなく行う方法で、麻酔用の注射を打つ前に、表面に麻酔薬を塗布し、針の刺入痛を和らげたりする方法です。
さらに、出来るだけ細い針を使い、麻酔薬が浸潤するまで時間をあけます。また、麻酔の薬剤を注入する速度を一定にすることで、さらに麻酔時の痛みが軽減するからです。
当然のごとく、しっかりと患者さんとの信頼関係を構築するということは言うまでもありません。
また、注入する麻酔薬の温度も重要です。
麻酔薬は、冷えた状態でそのまま使用することはありません。麻酔薬の温度を、体温と同程度にしておく方法があります。冷え込む季節などは特に、麻酔薬がキンキンに冷えた状態ですと、麻酔薬の注入時に刺激となって痛みを誘発してしまいます。
当院では下記の装置にて、35c前後に加温してから麻酔を行っております。
麻酔薬を温めることによって、刺入時の痛みの軽減に役だっています。
その他にも『無痛注射』の方法として、頬粘膜を引っ張ってテンションをかける、針先のカット面の向きを変える、などなど様々な方法があるので、あげればきりがありません。
なによりも、患者さんに安心して治療していただくためには、細部までこだわった治療をご提供しております。安心してご来院ください。