土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
9:00~18:00 木・日・祝休診

ブログ

2018

4/09

デンタルフロスの効果と使い方のポイント!!

 

デンタルフロスの効果

デンタルフロスを歯科医院で勧められた方も多いのではないでしょうか?

デンタルフロスとは、歯と歯の間の汚れ(プラーク)を清掃するための糸のことを言います。歯と歯の間の汚れは、通常の歯磨きだけでは、完全に除去する事が出来ません。なぜなら歯と歯の間には、歯ブラシの毛先が届かないため、磨き残しとなってしまうのです。

成人のむし歯で最も多いのが歯と歯の間であり、歯周病の初発部位も、虫歯と同じく歯と歯の間です。日本ではブラッシング時にデンタルフロスを使用する習慣がまだまだ定着しておりませんががむし歯、歯周病には、もっとも効果的な方法の一つとなっております。下のグラフからも分かるように、口腔意識の高い欧米諸国では、フロスの使用が一般の人々にも浸透しているのがわかると思います。

公的保険がなく歯科治療費が高いアメリカでは、セルフケアの意識が高くフロスの使用率がなんと約8割にも達しています。

デンタルフロスを使ったほうが良いと頭では分かってはいるものの、習慣にするまでには、少し面倒に感じる事もあるかと思います。毎日の習慣として使用するためにも、デンタルフロスの効果をしっかりと理解していただき日々の習慣にしていただければと思います。

私たち歯科に関わる仕事の関係者は、歯医者、歯科衛生士、歯科助手にかかわらず、ほとんどの人がデンタルフロスを毎日欠かさずに、使用していると思います。当院では忙しい日々の中、お休みですら従業員全員がデンタルフロスを欠かさずに使用しております。

なぜだかお分かりでしょうか・・・?それは、デンタルフロスの重要性、効果が身に染みて理解できているからだと思います。

多くの歯科医院にてデンタルフロスの使用を勧めるのには、多くの理由がありますのでご説明いたします。

1デンタルフロスを使用するとプラークの除去率が格段に上昇する

歯医者、歯科衛生士などからデンタルフロスの使用法や指導を受けた方はたくさんいらっしゃるかと思いますが、実際に、毎日の習慣にされている方は少ないのではないでしょうか?下記のグラフをご覧ください!

歯ブラシのみのブラッシングでは、6割程度だったプラーク除去率が、8割にまで上昇しています。むし歯や歯周病にとてもなりやす、い歯と歯の間に入り込んだプラークを、デンタルフロスが綺麗に除去してくれるのです。

むし歯の9割は、歯と歯のあいだから発症します。デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届かない、きわどい部分の汚れを落とせるのです。デンタルフロスがとても効果がある清掃方法であると理解していただけると思います。

2歯周病をチェック、予防できる

1mg中のプラークには約十億の細菌が存在します!これらの細菌が、虫歯や歯周病を発症させていきます。

むし歯と同様に、歯周病がまずはじめに進行していく部位は、歯と歯の間となっております。デンタルフロスを毎日の歯ブラシとともに使用することによって、プラークの付着をふせぎ、虫歯だけでなく歯周病も予防することが出来るのです。

デンタルフロスを使用した際に、糸が赤く染まったりなどの出血があった場合には、歯肉炎、歯周病が疑われますすので、歯科医院にて相談する必要があります。

3かぶせてある金属や差し歯の不具合を発見できる

私たちが一回の食事で噛む回数は、約600回といわれています。何百回、何千回と噛む力が、被せ物の金属や白い詰め物、差し歯などに加わると、経年的に劣化を引き起こし、詰め物と歯の間にすき間ができてしまい、歯に合わなくなってきます。不適合な被せ物を使用し続けていると、虫歯、歯周病を誘発する原因となります。

デンタルフロスを使用すことによって、被せ物の適合状態をチェックすることも出来ます。
具体的には、デンタルフロス使用時に糸が引っかかってしまう、糸が歯と歯の間に入らない、歯と歯の間に入れた時に糸がちぎれてしまう、などが起きた場合は、使用している被せ物が劣化している可能性があります。

二次的なむし歯を予防するためにも、大変有効であり、新しい詰め物に取り換えるタイミングをデンタルフロスが教えてくれます。

4初期の虫歯を自分でチェック出来る

デンタルフロスの使用によって、金属や詰め物が入っていない歯の初期虫歯をチェックすることが出来ます。

デンタルフロスを歯の表面に密着させて擦るようにして動かした時に、歯と歯の間にざらざらした感じ、引っ掛かる感じ、糸がスムーズに動かない、出し入れの際に糸がバラける、などがあった場合には、初期の虫歯の可能性があります。むし歯を初期の段階で発見することが出来れば、金属などを使用しない最低限の治療で治すことができます。

5口臭予防になる

多くの場合、プラークや食べカスが詰まるのは歯と歯の間です。デンタルフロスを日常生活に取り入れることで口腔内の環境を清潔に保ち、口臭の予防にもなります。

デンタルフロスは、ただ歯と歯の間の汚れを落とすだけのものではなく、以上のような多くの効果を期待できるものとなっております。ぜひこの機会に使用してみてはいかがでしょうか!?

デンタルフロス使い方のポイント

デンタルフロスはドラッグストアーなどで数多くの種類がおいてあると思いますが、箱に入った糸巻きタイプと、取って付きのブロスの二種類に大別されます。多くの歯医者では清掃効率が高く費用的にも安い、糸巻きタイプのデンタルフロスを推奨していると思います。糸巻きタイプのデンタルフロスには、ワックスタイプとノンワックスタイプの二種類があります。初心者の方や慣れていない方は、歯と歯の間にいれやすいワックスタイプを選択して下さい。慣れてきてから、よりプラークをかき出してくれるノンワックスタイプをご利用いただく。

ではポイントご説明いたします。
1まずは、前歯から始める

最初は、前歯だけから始めることをお勧めします。いきなりすべての歯と歯の間をキレイにしようとすると、かなりの時間もかかり、ストレスを感じてしまうことでしょう。途中で挫折しないためにも、前歯が慣れてきてから、難易度の高い奥歯まで進めていくと良いかと思います。

2デンタルフロスで輪っかを作る

 

デンタルフロスを35~40cm(お口の大きさに合わせて)の長さに切っていきます。両端を結んでいただき、輪っかにして使用すると、指先でつまんだり、手に巻き付けたりする必要がなくなり使いやすくなります。

また汚れてきた部分をずらしていけるので、デンタルフロスを巻き直したりする手間を省くことが出来ます。

3糸を入れた後、「く」の字をつくり、しっかりと歯に沿わせる

ただ糸を歯と歯の間に入れて、出し入れするだけでは、歯面に付着したプラークを除去することは出来ません。

糸を入れた後、手前の歯面、奥の歯面に添わせるように、数回糸を上下に擦るように移動させて下さい。

また上記の写真のように、糸が[く]の字になるように、歯面に少しだけ圧を加えながら、動かすようにしましょう。

 

4歯医者にて歯科衛生士の指導を受ける

当然のことですが、これが一番の近道ではないでしょうか。特に虫歯になりやすい、歯肉が腫れやすいなどのトラブルを抱えている方は、ぜひ、かかりつけの歯医者にて、歯科衛生士に相談してみてはいかがでしょうか。

当院で取り揃えているデンタルフロスです。

ブリッジを綺麗にするためのもの、唾液でスポンジのように膨らみ、よりプラーク除去が期待できる、エクスバンドタイプ、初心者のための100円フロス(糸が細いため歯と歯の間に出し入れしやすい)など目的別にご提案しております。やり方が分からない、うまく磨けているか不安な方は、ぜひ当院まで、お越しください!

デンタルフロスは、虫歯予防の第一歩です