土曜日診療武蔵新城の歯医者|歯周病治療・歯周外科・審美治療
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2018

5/16

赤ちゃんの歯磨きスタートっていつから??

こんにちは!太田歯科クリニック受付の高橋です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?今年は最大9連休の方もいたようですね。
休み明けは気温の差が激しく、体調を崩しやすいので皆さん体調管理に気を付けてお過ごし下さい!

さて、今回は赤ちゃんの歯磨きスタートのタイミングと磨き方、そして0歳~2歳までのお子さんの年齢に合った磨き方のお話しをいたします。

大人になってからもずっとお口の健康を守るためにも、正しい磨き方の習慣をお子さまにも早く身につけてほしいと思いますよね。
しかし、実際にいつ頃からどのように歯磨きをさせたらいいのか、仕上げ磨きはどの様にしたらいいのかなど、疑問に思う方も多いと思います。
お子さまの大事な歯を守っていくために、今回は年齢別に詳しくお話ししていきたいと思います。

1. 0歳の歯磨きについて

赤ちゃんは、お母さんの母乳を飲むために適した口をもって生まれてきます。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中は乳首の柔らかさを受け入れ、それ以外のものは自分の身を守るために受け入れない敏感な状態になっています。

それが、生後1~2カ月頃から自分の指やこぶしをしゃぶり、やがておもちゃなど何でも口に入れてしまう時期がやってきます。
いろいろな感触の食べ物が、お口に入ってくる離乳食の練習にも、この過程は必要なことです。

自ら口に入れるものや離乳食を通じて、赤ちゃんの口の敏感さは少しずつやわらぎ、だんだんといろいろな物を受け入れることが出来る口になっていきます。

6~8カ月頃になると、離乳食が始まります。
この時期に歯ブラシを赤ちゃんに見せると、手にしてくわえることがあります。
自分で口に入れて歯ブラシの感触を確かめ、少しずつ慣れていくのです。
0歳代の歯磨きは、それでじゅうぶんです。
歯ブラシをしゃぶることも、離乳食のたびに毎回必ずやらなければいけない事ではありません。赤ちゃんが歯ブラシに興味を示したときにぜひやってみてください。

赤ちゃんが出来そうなタイミングに合わせて試してみるのが、まずはじめの一歩になります。

2. 1歳の歯磨きについて

1歳になったころ、食事と歯磨きをセットにする習慣をつけはじめます。
わざわざ洗面所まで行って歯ブラシを持たせるのではなく、離乳食のそばにあらかじめ歯ブラシを置いておくと、とても楽です。

食べ終わったら、「ごちそうさまでした。ご飯を食べたら歯を磨こうね」と声をかけて歯ブラシを渡してみて下さい。
子どもが自ら歯ブラシを口に入れたら「歯磨き上手に出来るね」とすぐに声をかけ、ほめてあげましょう。

また、お父さんお母さんが歯を磨く姿を見せ、子どもの機嫌がよければ歯ブラシを持たせてみて下さい。月齢が進んでいくと、大人のまねっこをして歯を磨くような動きが少しずつ出てきます。

「じょうずに歯磨きシャカシャカ出来たね!」「一緒に歯を磨くの楽しいね!」などと声をかけると、子どもも嬉しそうにします。子どもは大人のまねをすることから歯磨きを覚えていくのです。

また、1歳頃になると上下4本ずつ乳歯の前歯が生えそろってきます。そのころに、仕上げ磨きを始めましょう。
最初は、歯にそっと歯ブラシを当てて、シャカシャカと軽く数回こすってお終いです。「じょうずに歯磨き出来たね!」と声をかけます。
歯を磨くというよりも、磨くまねからスタートしましょう。

まだまだ口の中の感覚が敏感なこのころの子どもは、口の中をいきなり歯ブラシで触られると、からだが拒否反応をおこし、顔を背けたり、手で払いのけたりすることがあります。焦らずに少しずつ子どもの表情をみながら声をかけ、楽しく進めることがとても大事です。

子どもは楽しいことが大好きなので、歌をうたったり、からだ遊びや手遊びから入るのも上手なやり方です。
磨くときも、歌をうたいながらや、声をかけ、子どもが楽しい時間を演出しましょう。
仕上げ磨きは、嫌がる前に短時間で終わらせ、終わったら「じょうずに歯磨き出来たね。」「お口の中きれいになったよ。ありがとうね。」などと声をかけてあげましょう。

ここで、仕上げ磨きのポイントをお話しします。

①子どもは痛みを経験すると仕上げ磨きを嫌いになってしまいます。痛くしないように磨くことがとても大切です寝かせて磨くと、頭が固定されてお口の中がみやすくやりやすいです。横になるのを嫌がることもあるため、その時は向き合った状態や、椅子に座らせたままなど子どものやりたい姿勢に合わせましょう。

体を押さえつけてまで磨くことはしない方がいいでしょう。子どもが歯磨きを嫌いになるきっかけになってしまいます。

② 磨き方について
“歯茎”を磨くのではなく、“歯”を磨くように注意しましょう。歯ブラシの毛先がほんの少ししなる程度のやさしい力で磨きます。歯ブラシをチョコチョコと振動させるよりも、ある程度大きめに動かしたほうがきれいに磨くことができます。

 

3. 2歳の歯磨きについて

まずは、“食べたら磨く!”を習慣化させ、歯磨きを楽しいものにしましょう。
この年齢では、まだ子ども自身でじょうずに歯を磨くことは出来ません。この時期は歯ブラシをお口に入れてシャカシャカと歯磨きのまねをすることでじゅうぶんです。
両手で歯ブラシを持ったり、歯ブラシを噛んでしまったりぎこちない動きでも、歯を磨くことをほめると得意になって歯ブラシを自ら手にするようになります。

こどもは、お父さんお母さんなどのまねをするのが大好きです。一緒に磨いたり、歯磨きをしている姿を見せたりしましょう。上手にまねができるようになると少しずつ歯磨きらしい動きになってきます。

仕上げ磨きですが、この時期のこどもはご機嫌次第で磨ける日もあれば、磨けない日もあります。また、お口の中の感覚の敏感さは徐々にやわらいではいますが、大人と同じいくらいの感覚になるのは3歳ころです。
親としては奥歯まで生えそろったのできちんと磨かなければ、、、という意識が高まりますが、“痛くなく、優しく磨く”がとても大切です。

 

赤ちゃんの歯が生える時期は個人差があり、遅い子も早い子もいます。歯磨きスタートの合図は、その子にとって1本目の歯が生えてきたときが合図です。

乳児期は、まず歯ブラシに慣れることが目的の時期なので、無理はせず子どもの機嫌のいいタイミングに合わせてあげましょう。少しずつ慣れてきたら朝・昼・晩「ご飯を食べたら磨く」を基本に毎食後1日3回行いましょう。

乳歯だからといって怠っては歯磨き習慣を身につけることが出来ません。歯磨き嫌いにならないように少しずつ親がしっかりと教えてあげましょう。

今回は0歳~2歳までの歯磨きについてお話しましたが、子どもの仕上げ磨きは小学5年生ころまで必要です。大人になっても歯を守っていくために、子どものころからきちんとした磨き方を身につけることが出来るように教えてあげましょう。