2018
8/22
【矯正歯科治療】そのトラブル!意外にも歯並びが原因かもしれない
歯並びが悪い事を「不正咬合」を呼びます。不正咬合の原因はいくつかり、大きく先天的要因と後天的要因に分かれます。歯並びが悪い事で起こる問題は、ただ単に見た目の問題ばかりではありません。全身に及ぶ影響もあり、歯並びを治したら、症状が軽減した!というケースも多くあります。今回は、これら不正咬合の原因と主な治療法についてコラムに書きました。
綺麗な歯並びは美人の証拠
人間は、乳児の頃に生え揃った乳歯が抜け、永久歯に生え変わると、その後は歯は、一切生え変わりません。
よって、乳歯の頃の歯並びは、さほど気になりませんが、永久歯に生え変わった後の歯並びは、一生付き合っていかなければならないものであり、誰もが気になるところだと思います。
真っ白で、キレイに並んだ歯列は、その人の笑顔を美しくし、見た目の印象を大きく変えていきます。反面、歯並びに自信が無いと、大きな口で笑ったり、喋ったりすることができず、なんとなく笑顔に自信が持てなくなります。
このように、人間の歯並びというものは、その人個人のメンタルにも影響する、とても重要なものなのです。
以前、何かの調査で、美人であることを左右する要素として、歯並びが大きなウエイトを締めるというデータがありました。それほど、私達の自尊心に深く結びついているのが『歯並び』です。
それでは、今回のコラムでは、歯並びが悪くなる原因や、それに伴うトラブル(問題)、そして、矯正歯科治療について触れていきたいと思います。
歯並びが悪くなる原因とは
それでは、歯並びが悪くなる原因について触れてみたいと思います。
一言で、歯並びが悪いといっても、様々な原因があるのです。以下、歯並びが悪い事を不正咬合として説明していきます。
一つは遺伝的な要因です。
歯の形、顎の大きさ、生まれつき歯の本数が少ないなど、遺伝的要素で起こる不正咬合です。
もう一つは後天的な要因です。
前述した遺伝的要因とは異なり、後から起こります。例えば、舌の動かし方に癖があったり、口呼吸などをしてきた場合などに起こります。爪を噛んだり、指しゃぶりなどの癖があった子も、不正咬合を起こす事があります。
後天的な要因としては、その他、顎の発達不良や歯周病などにより歯を欠損してしまったりしても歯並びが悪くなります。
不正咬合というと、いかにも大げさな病名に聞こえますが、生まれながらにして完璧な歯並びを持っている人は、それほど多くはないでしょう。
誰しもが、多少、歯並びの問題を抱えていると思います。問題なのは、その程度です。問題が起こるほど不正咬合が強くある場合には、早めの対処が必要です。
次からは、不正咬合によって起こるトラブル(問題)について説明します。
不正咬合におけるトラブル(問題)
まず最初に、不正咬合が強い事により起こるトラブル(問題)をいくつかピックアップします。
まず1つ目は、虫歯や歯周病のリスクです。
歯並びが悪い人は、歯並びが良い人に比べ、歯磨きがしにくい状況にあります。ブラッシングが行き届かず、磨き残しから、虫歯や歯周病になりやすくなります。
また、しっかり噛むことができないと唾液の量も少なくなってしまいます。唾液が少ないことで、口臭などの問題も起こります。不正咬合がある人は、特に歯磨きなどに注意が必要なのです。
次に、消化の問題です。
私達は、口腔内で食べ物を咀嚼し、唾液に含まれている酵素と一緒に、胃腸へと栄養物を送り込みます。不正咬合があると、必然的に咀嚼が不十分になります。結果、消化器に負担をかける事になりやすいのです。
そして、もう一つは、不正咬合による身体の歪みです。
噛み合わせが悪い事により、お顔が歪んだりするだけでなく、身体全体がゆがみ、バランスが悪くなることがあります。その結果、頭痛や肩こりなどの全身症状を引き起こすこともあるのです。
慢性的な肩こりが続いていた人が、不正咬合のせいで起こっていた場合、歯列矯正をすることで改善したりします。
最後に強調したいのは、審美性・見た目の問題です。
歯並びが悪い事が気になって、大きな口で笑ったり、笑顔になる事に自信がもてなくなったりすることが、とても残念な事です。見た目はコンプレックスとなり、自尊心などにも影響します。また、見た目のみならず、不正咬合があると、発音がしっかりできないケースもあります。おしゃべりの面でも影響したりします。
不正咬合の対処法と治療
それでは最後に、不正咬合の対処法について説明していきます。
歯並びが悪いということは不正咬合があるということです。
これは、歯列矯正をすることで、矯正できます。
歯列矯正に取り組む時期は、ケースによって人それぞれです。
ただし手遅れにならないためにも、お子さまの歯並びが気になるようであれば、早めに歯科医院に矯正歯科治療の相談をするのが良いでしょう。
個々の状況に応じて歯列矯正の方法は異なりますので、まずは相談から始められると良いです。
また、お子さまのみならず、成人になってからも矯正治療は可能です。
それを成人矯正といって、20歳すぎてから相談に見られる方も多くいらっしゃいます。
今は、ワイヤーブラケットのように、表から見えてしまう矯正器具ではなく、見えない矯正治療やマウスピース矯正等もありますので、比較的取り組みやすいと思います。
また、歯並びを治す治療は矯正装置のようなものをつけて治す治療ばかりではありません。
部分的に歯が欠損している状況などで起こった不正咬合は、クラウン(被せ物)などで歯並びを矯正することもあります。
何れにせよ、まずはご相談いただき、より良い治療をご提案いたします。
白い歯と綺麗な歯並びは、皆さんの見た目を美しくし、より良く生きるためのエッセンスとなるでしょう。ぜひ、ご相談ください。