2013
7/02
『CR充填』講習会に参加してまいりました。
高橋登先生主催のコンポジットレジン(CR充填)セミナーに参加してまいりました。
コンポジットレジンとは虫歯を除去した後、歯に詰める白い樹脂です。充填後に、青い光を照射することにより
硬化させます。ピンっとくる方も、多いのではないでしょうか・・。
近年では、物製の向上にともない、適応範囲が広がり、長期的に維持・安定が期待できる治療法の一つとなっております。
当院では、開業以来、出来るだけ歯を削らずに金属を使用しない治療を心掛けておりますので、日々の診察においては、CR充填は欠かせないものとなっております。
CR充填の利点
〇一回の治療で修復できる
金属を使用する治療と違い、型どりをする必要がなくコンポジットレジンを直接、歯に詰めて固めるため、通常のケースでは一回の通院で終わらせることが出来る。
〇審美的な満足を得られる
笑った時に金属がみえてしまうのは、とても気になるものです。コンポジットレジンは、多くの色のバリエーションがあり、患者さん自身の歯の色に合わせて充填しますので、とてもキレイな仕上がりになります。その結果として、患者さんの審美的満足を得ることが出来ます。
〇歯を可及的に削らない
金属を使用する修復治療と違い、むし歯の所のみを除去すればいいため、歯の削除量を最小限にとどめる事が出来ます。また辺縁封鎖性の高い接着剤を用いるため、処置後の疼痛を緩和できます。
〇再治療が容易である
欠けてしまったり、摩耗した際にはすぐに修正することが出来ます。
必要最低限しか削らずに治療できるため、再治療が必要になった際の負担を少なく出来ます。
CR充填の欠点
〇自分で気づかないないうちに、欠けたり剥がれていることがある
咬む力は、体重の約1.5倍と言われています。時間の経過とともに、自分では気づかないうちに、ひび割れをおこしていたり、欠けてしまっていることがあります。二次的なむし歯を予防するためにも定期的なチェックが必ず必要になります。半年に一度の検診でしっかりと予後を観察する必要がありますが、比較的に修正も簡単ですので、安心して下さい。
〇経年的に変色してくる
最近のコンポジットレジンは、一昔前と比較してだいぶ軽減されましたが、時間の経過とともに変色してしまいます。むし歯になっていなければ、表面のみの削り、充填しなおすことでキレイな状態に復元することが可能です。
〇歯科医師の技量に影響を受ける
歯を削る量、色の調整、使用しているコンポジットレジンの種類や質など、各歯科医師によって様々です。
歯の色の調整や、充填後の美しさは、歯科医師の腕に大きく依存します。
高橋先生は、世田谷にて日本では数少ない自費診療のみの歯科医院を経営されています。看板、ホーム―ジなどの宣伝は一切おこなっておらず、紹介のみの診療室となっています。
保険診療の何倍もの金額がかかる自費診療、すべてにおいて完全を求められ、治療に対する甘えや妥協は一切ない姿勢が、技術面だけでなく精神面でも本当に勉強になりました。